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2009年10月31日アーカイブ

「振り返る」

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今日は過去を振り返る。
読む人に少しでも何かが伝わることを願う。

システム開発。
この業種を仕事に選んだのは今から20年以上も前のこと。
パソコンが流行りだしてきた。
クリーンな部屋で仕事ができる。
もしかしたら俺もできるかも知れない。
きっかけは単純だった。

OSはCP/M。そして、MS-DOSに切り替わる頃だった。
会計システムを開発・販売している会社に中途・未経験者として採用された。
正直、よく採ってもらえたと思う。
今でも本当にそう思っている。

最初に覚えた言語はアセンブラ。
習得するための本を渡され、初日はただただ読むだけで終わった。
不安だった。やっていけるだろうか...
帰りに本屋へ寄った。少しでも安心できるんじゃないかと思ったからだ。
でも、どの本を買ってよいかがわからない。
結局、最初に手にした本を買ったと記憶する。
電車の中で読む。...書いてあることが全く理解できない。

何日目だっただろうか。
本の内容を上司に説明してもらった。
自慢するわけではないが、結局、教育はその一日だけ。
あとはこちらから質問をして、その回答をもらう。
そんな毎日で研修は進んでいった。
(今だからわかる。仕事は教えてもらうものではない。
自らが学ぶものである)

でも面白かった。
演習問題を解くのが楽しかった。
早く仕上げて、次の演習問題に移るのが楽しみだった。
反面、夜寝るとアルファベットと数字が夢に出てくる...

気がつけば、2カ月後にはもう、製品用プログラムを開発していた。
たぶん順調だったと思う。
研修期間同様、相変わらず早く作ることだけに集中している。
それがモチベーションの源だった。

以前、このブログにも書いた。
そこから少し引用。

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仕事はいくらでもある。
自分がやるべきことに気がつかないだけ。

プログラムの書き方を覚え始めた頃、ただただ書くことが大好きだった。
仕事のテーマを与えられる。
早く仕上げることが自分の成長を確認し、そしてアピールすることだと思っていた。

 「終わりました」
 「次は何をしますか」
 「終わりました」
 「他に何かありますか」
 「今すぐには出せない」
 「そうですか...」

こんな感じ。

やるべきことを自分から考えていなかった。
与えられる「こと」がやるべき「こと」のすべてだと思っていた。

そんな時に言われた。
「仕事はたくさんあるんだよ。自分でもっと探さなきゃ」
20代前半の頃だった。
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一年後には外部との打ち合わせに参加していた。
もちろん、上司と一緒。
気分が良かった。仕事をすることの喜びを感じていた。
もっともっと知りたかった。
人が知っていることは自分も知りたかった。
人が知らないことを自分は知っていたかった...

ある時期、アルゴリズムに興味をもった。
同い年の友人がいて、競い合った。
言葉には出さなかったが、「絶対負けたくなかった」

単純明快なロジックを組むことを目標にしていた。
同じプログラムを誰かと一緒に書くとしたら、
一番最初に出来上がる。一番短いプログラムに仕上げる。
そしてなによりも、一番見やすいプログラムにする。
(もちろんバグがない...)
そんな気持ちで仕事をしていたなぁ~

人によってはプログラムの長さ(ステップ数)を自慢したがる奴がいる。
違うだろう!
プログラムが汚い(論理が悪い)から、肥大化するんだ!
人が想像しているよりも、小さく、そして美しく書くことが美学だろう...
昔も今もそう思っている。

残念ながらこの会社を3年半程で退職することになる。
開発したいシステムの方向性が変わってしまったからだ。
若かったから、色々なシステムを作りたかった。
そして、まだまだ自分には可能性があると信じていた。

未経験から3年半、色々なことを経験した。
そして今の礎となる「学ぶ」ことの大切さと、
人が考えたものは「必ず作れる」という信念を育てた。

すべて感謝である。

このあとの続きは、またどこかで...

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