禅の言葉に「両忘」というものがある。
「相対する2つのことを忘れなさい。」
という意味を持つ。
是と非、善と悪、美と醜、愛と憎...
世の中の出来事には、白黒をはっきりつけられないものもある。
善悪など、すぐに正しい判断が下せないものは、
曖昧なことも受け入れ、精一杯生きることを大切にしよう。
そうすれば気持ちが楽になる...
「内外両忘するに惹かず。両忘すれば則ち澄然無事なり」
中国宋代の儒者、程明道のことばである。
両者の相対的対立を断ち切ったところに、
おのずから明鏡止水のすがすがしい絶対の境地が展開してくる。
※明鏡止水とは、
くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。
心にやましい点がなく、澄みきっていること。
現実はどうか。
現実の生活では、生きていくために様々な選択を求められる。
曖昧では解決できないことも多々ある。
それは仕方ないこと...
自らが判断し、最良の選択を行う。
そのためにも、考え方、知識、技術の向上に努めなければならない。
経験も必要だ。
判断、選択、責任。
利己的でなく利他的に...
謙虚に、誠実に、熱心に...
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