日本語は非常に難しい言語である。
日常、気にせず使っている言葉には深い意味があり、
実際の目的・用途と異なる言葉を使ってしまうことも多々ある。
「習うと学ぶ」
「習う」とは、知識や技術を他人から教わることをいう。
それに対し「学ぶ」とは、人から教えてもらうだけでなく、
書物から知識を得るという意味もあれば、
「まねぶ」として、人の行動をまねるという意味もある。
個人的には人から教えを乞うとき(受動的)に「習う」を使い、
自らの意思により、積極的(能動的)に知識や技術を得る行為を
「学ぶ」としている。
言いかえると、最初の段階は「習う」で、
その後、「学ぶ」にステップアップ(変化)するのかもしれない。
次に「教えると伝える」
「教える」とは、そのものに答えがあり、
すでに定まっている知識、技術、道筋を説明すること。
「伝える」とは、情報や人の言葉を伝達するという意味がある。
「伝える」には、伝える側の体験や感情、そして解釈が加わり、
相手に感動を与えることが必要だと理解している。
「習う」より「学ぶ」、「教える」より「伝える」ということの方が、
難しいものと感じている。
「学ぶ」には、自らの強い意志が必要。
「伝える」には、感動体験や熱意が必要。
何れにしても、この2つの言葉には「自分」というものが、
強くあらわれる気がする。
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