久しぶりにコンピュータに関する話しをする。
(システム開発会社なのだから当たり前だが...)
日経コンピュータで特集が組まれていた、「Java vs .NET 舞台はクラウドへ」
この記事を参考にクラウドを考えてみた。
システム環境は移り変わる。
まずはパソコン一台の環境である「スタンドアローン」
その次に「ファットクライアント」
いわゆるクライアントサーバ(C/S)モデルが登場した。
データベースサーバ等をLAN上に設置し、クライアントコンピュータから
必要な時に必要な時間接続する。
スタンドアローン環境からC/Sモデルへの進化。ある意味、画期的な技術・大変革だった。
そして「シンクライアント」の登場。
サーバにアプリケーションを置いておき、クライアントコンピュータでは最小限のことしかしない。
クライアントコンピュータはWebブラウザでサーバ上のアプリケーションを動かす。
ユーザは更に求める。
アプリケーションをWebブラウザから動かせれば満足する時代から、見た目を求める時代となる。
リッチクライアントの登場である。
AjaxやFlashを使用することにより、表現豊かな、そして動きのあるページが見えるようになった。
そして舞台はクラウドへ移る。
「クラウド」とはインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態をさす。
ソフトウエアであれ、ハードウエアであれ、使える資源をすべて、「サービス」と捉える。
そして、サービスを提供する側とサービスを受ける側に分かれる。
クラウドコンピューティングの分類には色々な考え方があるが、
ここでは大きく3つのサービスに分ける。
[SaaS]
ソフトウェアの提供。
SNS、CRM、電子メール、グループウェアなどが代表的である。
セールスフォース・ドットコム、マイクロソフト、Googleなどの企業がサービスを提供している。
ちなみに弊社開発・販売システム「汎用SNS PRIMERO」もここに位置する。
[PaaS]
アプリケーション実行用プラットフォームの提供。
セールスフォース・ドットコムの「VMForce」、Googleの「Google App Engine for Business」、
マイクロソフトの「Windows Azure」などが代表的である。
[IaaS]
ハードウェアやインフラの提供。
仮想化サーバや共有ストレージなどがあげられる。
一般的にはユーザの希望により、OS、メモリ容量、ディスク容量などを選択できる。
Amazon.comのAmazon EC2、Amazon S3などが知られている。
「IaaS」では仮想化サーバに、必要なモノ(プログラミング言語やパッケージ)
を自分でインストールしなければならない。
そのため業務系のシステムではあまり用いられることがなく、Webサイトとして使用
されることが主となる。
だから今、「PaaS」が注目される。
サービス提供者がアプリケーション開発・実行に関わるすべての環境を
提供してくれる。
言語はC#(.NET)、Java、Python、Ruby ...
フレームワークは.NET、Spring、Django、Ruby on Rails ...
データベースはSQL Azure、Force.comデータベース、BigTable、Amazon RDB ...
これらの環境は、弊社などシステム開発会社から見ると、素晴らしいのひと言。
これにより「PaaS」上での業務系システム開発・提供が可能となる。
これからは「クラウド」、そして「PaaS」が注目される。
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